大学院へ入学しようと思った当時、特別養護老人ホームで介護福祉士として勤務していました。そのころ「高齢者を取り巻く環境をよくするには何が必要か」、さらに「介護職が働きやすい環境を作れないか」と考えていたとき、偶然私が通っていた専門学校の近くに大学院があると聞き、入学を決意しました。

入学後は初めてのことばかりで不安が大きかったのですが、指導教員が決まるまでサポートしてくださるアドバイザー制度があり、手厚く相談に乗っていただき自然と不安は解消されました。

仕事と大学院での授業、研究調査や修士論文作成など多忙な2年間でしたが、とても充実していました。先生方から医療の知識や地域包括的ケア、研究方法だけではなく、仕事で使える学術的な方法論、人との関わり方、マネジメントや教育方法など数多くアドバイスをいただきました。仕事と大学院を両立しているからこそ得られた内容が数多くありました。

また、クラスメイトやゼミ生にも恵まれ、グループワークや意見交換を通して他職種の専門領域での課題や工夫を共有させていただき、大いに刺激を受けました。多職種連携が求められている今、他の職種を知るいい機会にもなりました。

私は現在、大学院で得た知識を生かし、地域包括ケアシステムを充実させるため訪問介護事業所の管理者をしております。学んだ知識を活かしながら地域へ貢献していきたいと思います。